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次回冬季五輪の開催地はどこ?2026ミラノから34年決定都市まで解説

道下 蓮 道下 蓮 • 更新: • 公開: • 読了約 11 分
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世界のトップアスリートが集う冬の祭典、冬季オリンピック。直近の大会に向けた熱狂はもちろんのこと、国際オリンピック委員会(IOC)による開催地選定プロセスの大改革によって、すでに2030年代半ばまでの開催都市が相次いで確定しています。

かつてのような巨額のインフラ投資を前提とした招致競争から、既存施設を最大限に生かす「持続可能性(サステナビリティ)」重視の時代へ。本稿では、イタリアを舞台とする2026年ミラノ・コルティナ冬季五輪の詳細から、2030年フランス・アルプス、2034年ソルトレイクシティに至る未来の開催地情報、そして日本国内で大きな議論を呼んだ札幌オリンピック招致断念の真相まで、最新事情を解説します。

【2026年最新】次期冬季オリンピックはイタリア!ミラノ・コルティナ大会の全貌

次回冬季オリンピック開催地

直近の冬季五輪として世界中の注目を集めるのが、イタリア北部で開催される2026年ミラノ・コルティナ冬季五輪です。大会の正式名称は「ミラノ・コルティナダンペッツォ2026」。イタリアでの冬季五輪開催は、1956年のコルティナダンペッツォ、2006年のトリノに続く20年ぶり3回目の快挙となります。

今大会の最大の特徴は、オリンピック史上初となる「都市と山岳リゾートの大規模な広域分散開催」です。ファッションと経済の中心地である大都市ミラノと、ドロミテ渓谷の名峰に囲まれた伝統的リゾート地コルティナダンペッツォを中心に、複数のエリアに競技会場が配置されています。

主なイタリア開催会場詳細は以下の通りです。

  • ミラノ地域:開会式(サッカースタジアム「サン・シーロ」)、フィギュアスケート、ショートトラック、アイスホッケー
  • コルティナ地域:アルペンスキー(女子)、ボブスレー、スケルトン、リュージュ、カーリング
  • ヴァルテッリーナ地域(ボルミオ/リビーニョ):アルペンスキー(男子)、スノーボード、フリースタイルスキー、スキーモ
  • ヴァル・ディ・フィエンメ地域:スキージャンプ、クロスカントリースキー、ノルディック複合
  • ヴェローナ:閉会式(古代ローマ劇場の円形闘技場「アレーナ・ディ・ヴェローナ」)

オリンピック本大会に続いて開催される冬季パラリンピック開催都市も同様の枠組みで運営され、ミラノやコルティナを中心に熱戦が繰り広げられます。

注目の新種目「スキーモ」登場!2026年ミラノ大会の見どころと競技日程

観戦計画を立てる上で欠かせない次回冬季オリンピック日程は、以下のスケジュールで進行します。

  • 第25回オリンピック冬季競技大会:2026年2月6日(金)~2月22日(日)
  • 第14回パラリンピック冬季競技大会:2026年3月6日(金)~3月15日(日)

2026年大会で最大のトピックとなっているのが、冬季五輪新種目として正式採用された「スキーモ(山岳スキー / Ski Mountaineering)」です。スキーモは、専用シールを貼ったスキー板で雪山を登り、板を背負って岩場を走破した後に高速で滑走する、極めて過酷かつスピーディーな山岳競技です。

今大会では男女のスプリント種目および混合リレーが実施されます。アルプス山脈の本場ヨーロッパ勢が圧倒的な強さを誇る一方、近年は日本をはじめとするアジア勢も強化を進めており、白銀の急峻な山肌を駆け上がる圧倒的な迫力は世界中で大きな話題を集めています。

【2030年・2034年】フランス・アルプスとソルトレイクシティ同時決定の舞台裏

IOCは2024年7月のパリ総会において、2030年および2034年の冬季五輪開催地を異例の「一括ダブル決定」方式で承認しました。これにより、2030年フランス・アルプス開催、そして2034年ソルトレイクシティ決定が正式に確定しています。

この2大会が同時に選ばれた背景には、深刻化する地球温暖化と気候変動に伴う「雪不足問題」があります。持続可能な環境下で冬季五輪を開催できる寒冷地の候補都市が世界的に激減しており、IOCは財政基盤と既存インフラが完全に整った信頼性の高い地域を早期に囲い込む戦略に舵を切りました。

【IOC総会決定理由と各都市の概要】

  • 2030年 フランス・アルプス(オーヴェルニュ・ローヌ・アルプ/プロヴァンス・アルプ・コート・ダジュール両地域圏): 雪上競技はクーシュヴェルやメリベル、バルディゼールといった世界的アルプスリゾートで開催し、氷上競技や国際放送センターは地中海沿岸の都市ニースに集約。既存会場の利用率は90%以上に達し、コンパクトかつ低炭素な大会運営が評価されました。
  • 2034年 ソルトレイクシティ(アメリカ・ユタ州): 2002年大会で使用した施設を100%再利用する計画を提示。追加の大規模インフラ建設を必要とせず、民間資金と既存インフラの活用で莫大な財政リスクを回避できる点が決定打となりました。

なぜ札幌は招致を断念したのか?日本誘致が頓挫した真相と今後の課題

日本のウインタースポーツ界に大きな衝撃を与えたのが、札幌オリンピック招致断念の真相です。札幌市は当初、1972年大会以来となる2030年冬季五輪の招致を最優先課題として掲げ、積極的なプロモーションを展開していました。

しかし、招致活動が暗礁に乗り上げた引き金となったのは、東京2020オリンピック・パラリンピックを巡る一連の大規模汚職・談合事件でした。大会運営の不透明さに対する国民・市民の不信感が頂点に達し、札幌市民を対象とした世論調査では反対派が過半数を大きく上回る事態に陥ったのです。

加えて、当初見積もられていた開催経費が数千億円規模に膨らむことへの財政的不安や、物価高騰に伴う施設改修費の増大も追い討ちをかけました。札幌市は2034年以降への方針転換を模索したものの、IOCが2030年・2034年のダブル決定に踏み切ったことで招致レースから完全に脱落。2023年12月、正式に招致活動の停止と撤退を表明しました。

この一件は、巨額の税金を投じるメガスポーツイベントにおいて「住民の合意形成」と「徹底したガバナンス改革」が不可欠であることを浮き彫りにしました。

歴代冬季オリンピック開催国・都市一覧|1924年シャモニーから未来の大会まで

1924年にフランスのシャモニー・モンブランで幕を開けた冬季五輪は、時代の変遷とともに開催地域を広げてきました。これまでの歩みと未来の決定都市を一覧で振り返ります。

回数 開催年 開催都市(国名) 日本の主な出来事・トピック
第1回 1924年 シャモニー(フランス) 記念すべき第1回冬季五輪
第11回 1972年 札幌(日本) アジア初開催。スキージャンプで「日の丸飛行隊」が表彰台独占
第18回 1998年 長野(日本) 日本で2度目の開催。スキージャンプ団体金メダルなどメダルラッシュ
第19回 2002年 ソルトレイクシティ(アメリカ) 2034年に同都市で再び開催予定
第20回 2006年 トリノ(イタリア) 荒川静香がフィギュアスケート女子シングルで金メダル
第21回 2010年 バンクーバー(カナダ) 浅田真央の銀メダル、高橋大輔の銅メダルなど
第22回 2014年 ソチ(ロシア) 羽生結弦がフィギュア男子で金メダル獲得
第23回 2018年 平昌(韓国) 羽生結弦2連覇、スピードスケート女子の躍進
第24回 2022年 北京(中国) 夏冬両五輪を開催した史上初の都市
第25回 2026年 ミラノ・コルティナ(イタリア) 広域分散開催、新種目スキーモ採用
第26回 2030年 フランス・アルプス(フランス) サステナビリティを極限まで重視した分散型
第27回 2034年 ソルトレイクシティ(アメリカ) 32年ぶり2度目の開催、既存施設100%活用

【次回 冬季 オリンピック 開催 地】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:2026年ミラノ・コルティナ五輪の開会式と閉会式は同じ場所で行われますか?
A1:いいえ、別の会場で行われます。開会式はミラノの世界的サッカースタジアム「サン・シーロ(ジュゼッペ・メアッツァ)」で、閉会式は古代ローマ時代の歴史的建造物であるヴェローナの円形闘技場「アレーナ・ディ・ヴェローナ」で実施されます。

Q2:2038年の冬季オリンピック開催地はすでに決まっていますか?
A2:正式決定はしていませんが、IOCはスイスに対して2038年大会の招致に向けた「優先的な対話権(特権的対話)」を付与しています。スイスが条件をクリアすれば、2038年大会の最有力候補として選ばれる見通しです。

Q3:日本で今後、再び冬季五輪が開催される可能性はありますか?
A3:2034年までの開催地が埋まり、2038年もスイスが最有力視されているため、早くても2042年以降となります。ただし、国内世論の理解獲得や巨額の施設改修コスト、地球温暖化に伴う積雪量減少などクリアすべき課題は山積みであり、早期の再招致は極めて厳しい情勢です。

これからの冬季オリンピックは、単なるスポーツの祭典にとどまらず、地球環境保護と持続可能な都市経営のモデルケースとしての役割を強く求められています。

2026年イタリア、2030年フランス、2034年アメリカと続く開催都市の顔ぶれを見ても、巨額投資による新規開発ではなく、既存インフラの賢明な活用と地域資源の再評価が明確なトレンドとなりました。雪と氷の上で繰り広げられるアスリートたちの極限のパフォーマンスとともに、五輪そのものがどのように進化していくのか、今後の展開から目が離せません。

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コンテンツディレクター 道下 蓮
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出版媒体で10年、芸能・社会記事の校正を担当。事実確認は公開元の一次資料と発表日付で行い、不確定な情報は掲載しません。

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